2006年01月10日

卵嚢入手


 以前海外に発注していたニセハナマオウの卵嚢(×4)が、本日到着しました。「凍結が怖いので保温をしっかりしてくれ。」という条件を出しておいたところ、卵嚢が入ったフィルムケースにカイロを接した状態で梱包してありました。接しちゃマズイでしょ…カイロは50〜60℃まで上昇することがあるので、もしこの温度になっていたならアウトです。当初は輸送期間中の凍結が怖かったので、暖かい環境で輸送されるのを期待していたのですが、これを見ると逆に輸送期間中、低温にさらされていた(カイロが高温にならなかった)ことを願ってしまいます(昆虫は高温域より低温域に強いので)。おまけに、卵嚢が入っていたフィルムケースには濡れティッシュが入っており(多分湿度が必要だと思ったのでしょう)、蒸れて卵嚢表面にうっすらカビが生えてしまっていました。はっきり言って孵化は絶望的です。今までの経験では、表面にカビが生えた卵嚢が孵化できたことはありません。もう少し梱包が上手いと思っていましたが…。卵嚢の発泡質が厚いので、卵自体にカビが到達していないかも…という淡い期待をするのみですね。とりあえず2ヶ月くらい孵化を待ってみます。
 送り主は良かれと思ってこのような梱包にしたのでしょうし、悪意はないでしょう。送る前にも私の条件を親切に聞き入れてくれていましたし…。「まぁ、こういうこともあるさ。」という気持ちですね。





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