2006年01月05日

孵化…


  ニセハナマオウカマキリが孵化した。と言ってもたったの2頭。しかも孵化不全気味。写真の個体達は、孵化不全であることが分かるように人為的にひっくり返して撮っただけで、一応2頭とも生きている。しかし加齢できずに死んでしまうのではなかろうか。
 カマキリの孵化には湿度(できれば孵化の際に限り、霧吹きした方がよい)が必要で、私は毎日霧吹きをしていた。しかし年末から新年にかけて不在であったため、霧吹きはできていなかった。年明けに家に戻って霧吹きをしたところ、この2頭が孵化した。私はこれを孵化ラッシュのスタートと判断した喜んだのだが、その後定期的に霧吹きしても後続は孵化してこなかった。真相は、私の不在中に孵化時期であったのが湿度不足で孵化できず、遅れて霧吹きしたところ生き残りの2頭が孵化した…という具合ではないかと思う。今回は成功したというよりは失敗だと思うが、ニセハナマオウカマキリの卵期間は50日前後である(24.5℃条件下)というのが分かったという収穫は大きい…ということにしておこう。
 孵化までに要する期間が分かっているというのは大切なことだ。カマキリ卵嚢の孵化には湿度(できれば霧吹きによる直接的な湿度)が必要であると書いたが、これが必要なのは孵化のまさにそのときだけで、経験上定期的な霧吹きは必要ないことが分かっている。ニセハナマオウの孵化までの期間は資料が全くなかったので今回は常に霧吹きをしていたのであるが、よりによって今回は霧吹きできなかった不在期間が孵化時期だったわけである。私以外にニセハナマオウを飼育している皆さん(国内に数十人程度でしょうか?)、孵化時期は上記のように2ヶ月弱です。サバンナ気候に生息しているであろう本種は成虫の飼育にあまり湿度を必要としませんが、孵化には結構な湿度が必要なようですので、くれぐれもお気をつけ下さい。






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