2005年12月13日

特徴的な威嚇


 少し前、マオウのメスが死んでしまった。寿命ではないと思うが、原因は不明である。飼育者が手を尽くしても、死んでしまうことはある…それが生き物なので仕方がない。ちゃんと卵嚢も残してくれたし、よしとしよう。まだ幼虫が1ペア残っているし、今年はブリード失敗なんてことはないだろう。
 ところで、ニセハナマオウカマキリ(Idolomantis diabolica)成虫の威嚇姿勢は独特である。他種と違い、威嚇姿勢において決して翅を全開にすることはなく、前翅のみを半開きにする。この前翅前縁と後肢腿節には、共にヤスリ状のギザギザがあり、威嚇時には屈伸運動を繰り返して両方をこすり合わせ(写真の赤い丸印の部分)「ギーッ ギーッ」という威嚇音を発する。マオウ成虫の威嚇を初めて見ると、前肢内側の派手な色彩と独特の威嚇音が感動的である。






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