2005年11月09日

Majanga sp.


分布:マダガスカル
和名:無し
英名:(おそらく)無し

 体長4cm前後のマダガスカル産キノカワカマキリである。体色はTheopompa属と同じく樹皮に似ている。Theopompa属との違いとして、本種に見られる特徴的な色・模様の後翅が挙げられる。また、メス成虫では前・後翅ともに腹部末端までを覆う程の長さはない(オスについては未確認であるため不明)。『キノカワカマキリ』と呼ばれるべきフォルムのカマキリは本属やTheopompa属を含め世界中に複数の属が存在するが、遠く離れ異なった環境で同じようなフォルム・生態に進化してきたことは大変興味深い。本属はマダガスカル固有で、3つの種(Majanga basilaris , M. spinasa , M. tricolor)を擁する。資料が不十分であるため、写真個体の同定は不能であった。卵嚢は色がTheopompa属のものと同じく濃いクリーム色であるが、より小さく、確認したものでは10数卵を含むに留まった。孵化した幼虫は外見がTheopompa属のものとよく似ており、同じく刺激に過敏な性質であることから、多頭飼育には向かなかった。






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