2007年04月13日

卵嚢の比較


 さて、今回得られた卵嚢を過去の卵嚢と比較してみる。左の2つは2006年の世代が産んだ過去の無精卵、真ん中が2005年の世代が産んだ受精卵、その右が今回の卵嚢(この卵嚢は若干右に傾いた状態で写っている)、そして1番右のものはスケールとして置いたオオカマキリの卵嚢である。
 左の2つはもう…見るからに無精卵といった感じである。発泡質の粗さ、形状のイビツさ、小さくて硬い(あまり発泡していないのでフワフワ感がなく、また容積が小さくなる)ところなどが、その特徴だ。今回の卵嚢は真ん中の受精卵に似た大きさ、発泡質の細かさ、表面の滑らかさである。枝を取り込んだ部分の質感が多少ボコボコとしてしまっているが、これはまぁ仕方なかろう。それ以外にもボコボコした部分が列になって卵嚢を縦断しているのが見えると思うが、これはイビツさではなく、典型的な本種卵嚢に見られる特徴的な『孵化孔の両脇に並列する造形』である。
 総合的に見れば、まぁ…おそらく今回の卵嚢は受精卵かと思う。うまく孵化するとは限らないが、期待を持って管理しておこう。

  





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