ニセハナマオウカマキリ
Idolomantis diabolicaのページ

 私がニセハナマオウカマキリ(Idolomantis diabolica)(以下『マオウ』)の存在を初めて知ったのは、幼少の頃に見た学研の『世界の昆虫』という図鑑のなかでした。写真ではなくイラストで紹介されていたに過ぎませんでしたが、私を魅了するには十分でした。それから10年以上が経過し、ランカマキリをはじめとした外国産カマキリの一部は生きたまま国内に流通するようになり、私も飼育に夢中になりました。しかし私が最も好きなマオウは遥かケニアの種。十分な流通ルートも確保されていない、私にとっては『遠くて遠い国』です。

 ところが、昨年(2004年)のあるとき、私がお世話になっているジャングルワールドの店長さんに「アフリカに大きなカマキリがいて入荷を考えているが、この種が入れば珍しいのか?」と聞かれました。私は最初、アフリカで大きなカマキリといえばSphodolomantis lineolaだろうと思い、大して食いつきもせずに「珍しい種ではありませんし、少ないながら日本への入荷歴はありますよ。」とお答えしました。しかし店長とよくよく話をすると、どうも違う種であり、それが私の憧れるマオウであることが判りました。私の知る限り、それまでマオウが国内のペットルートに乗ったことはありませんし、何よりも私自身が入手したかった種なので、ぜひ入荷して下さるようお願いしました。そしてしばらく経ち、日本で初めて市場ルートに乗ったマオウが手に入りました(市場に出ていない個体としては、この数ヶ月前に千葉の業者さんが国内に入れていたようです)。マオウ入荷元年となった2004年の入荷個体は、現地からの輸送環境が思わしくないこともあってコンディションを崩しており、繁殖には至りませんでした(私自身が本種の飼育に慣れていなかったことも、原因の1つだと思います)。

 ※追記※
 実は2004年の入荷は国内初ではなかったようです。熱帯魚の流通ルートに乗って、5・6年〜7・8年も前に入荷していたそうです。

 2005年になって入荷個体のコンディションは少し向上し、本年はついに繁殖にチャレンジすることができました。本項では、私が飼育するマオウについてアップしたいと思います。高価かつ稀少な種ですので、マオウの入荷がいつ途絶えてしまっても不思議ではありません。事実、以前はあれだけ多く出回っていたマレー産のランカマキリでさえ諸事情により入荷は激減していますし,他にも流通が途絶えてしまった種はたくさんあります。コンスタントにCB個体を維持していくには近親交配は避けねばなりませんし、それには複数の系統が必要です。当ページがこれからマオウを飼育される方が失敗しないための参考になり、国内に当方以外の系統が維持されるための一助になれば幸いです。


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